Item
TCB(ティシービー) Cat Head Jacket Brown Tabby Stripe
何年か前、Super Payday のヴィンテージにあった
ブラウンヒッコリーを元に別注で生地を作りました。
あの生地を作るうえで、一番の壁になったのが
「ミニマム」という現実でした。
通常のデニムであれば、経糸と緯糸をそれぞれ経済ロット分仕込めば生産が可能です。でも、ブラウンヒッコリーは違います。
ブラウンの糸とインディゴの糸。
経糸だけでも単純計算で倍。
ミニマムの壁も、その分高くなります。
正直に言えば、少し覚悟のいる挑戦でした。
けれど、前回は結果的に足りなかった。
再生産を望む声も、
想像以上に多く届きました。
だから今回、もう一度この生地と向き合うことにしました。
ベースに選んだのはCat Head。
501系のアイテムでは
生地を横展開することに、
どこかタブー意識がありました。
でも、ストアブランド系のカバーオールを眺めていると、
「もしかすると、デニムやヒッコリーは昔から横断的に使われていたのかもしれない」そんな妄想が、頭をよぎったのです。
結果的に、前回のブラウンヒッコリーを
すでに持っている方にももう一度手に取ってもらえる
“言い訳”もできました(笑)。
Cat Head Brown Tabby Stripe。
そんな名前で今回も静かに送り出します。
-------------------------------------------------------
昨年の後半からTCBでは、
さまざまな職業やシーンのために生まれてきたカバーオールを、
“用途の物語”ごとに比べながら選んでもらえるよう、
ラインナップを少しずつ整えてきました。
そして、その旅は今年もまだ終わりません。
今回のベースとなるジャケットは Cat Head。
素材には、ありそうでこれまで作ってこなかった、
インディゴ×生成りのベーシックなヒッコリーストライプを採用しています。
実際に袖を通していただくと、
ヒッコリーがどれほど汚れを目立たせにくく、
日々の中でどれだけ頼れる素材か、
きっと体感してもらえると思います。
シンプルな縦のストライプは、
視覚的にもすっきりと映り、
着こなし全体を軽やかに見せてくれます。
当時は、ただ「必要」だった機能。
汚れを隠すために選ばれた柄や素材が、
時代を越えて、いつの間にか「美しさ」になっている。
そんな偶然の積み重ねが、
結果としてデザインになっているところに、
ワークウェアという服の、
変わらない魅力があるのだと思います。
□元ネタとの出会い
春に向けて新作を作りたいなと思っていたカバーオール。
元ネタ探しの旅は去年の早い時期から始めてはいました。
徐々に作りたいターゲットは絞れてはきてたのに実際のターゲットには中々出会えず。そんな中、ちょっとした雑談の中でいつも同じ部屋で働いてるRyo君に
『1930'sのダックヘッドのカバーオールが出て来たら可愛いから作りたいな』って軽く話しました。
すると、
『オランダに住んでる時に買ったのを今は親父にプレゼントして持ってますよ』との事。
凄い偶然が有る物だと、そのVintageをターゲットにしたい旨を伝えると快く了承を頂きプロジェクトはスタートしました。
□ディテールへのこだわり
カバーオールを語る時には私は何度も書きますが1930年代の特徴的な左胸のデザインが大好きです。過去に作成したBlack Bear 。Strong Hold。 Boss of the road 程では無いものの今回も左右非対称のデザインが特徴です。
1番の惹かれたポイントは愛くるしい少しファニーなアヒルの顔でした。
元々Vintageのロゴでの動物物は大好きで
Boss of The Roadのブルドッグ
Can't Bust'emのニワトリ
Black Bearのクマ
Finksのブタ
等、並べるとキリが無いですが魅力的なポイントです。
この雰囲気を再現するために何度も描き直しして貰いながら元ネタのファニー感を猫に変更して再現しました。
結果このタグの猫が素晴らしく作れた為、胸の2本爪のドットボタンや袖のドーム型のタックボタンもVintageの雰囲気を再現しつつ可愛く仕上がりました。
前立てのボタンにはVintage同様の梨地加工されたボタンの表情を再現しています。ザラザラした触感が滑りにくく脱着をしやすい工夫となっています。この辺りもデザインでは無く機能性を求めた結果のテクスチャーになってるんだと思います。
もう一つの魅力的に感じたのは
バータックとボタンホールのグリーンでしょうか。
バータックがカラフルなvintageは多数あり、TCBでも楽しみながら見た事有る色を使ってみたり有りそうで無さそうな色を採用してみたりしてバータックの色を楽しんできました。ただボタンホールがカラフルなのは今思い出せるのはDuck headとOshkoshくらいでしょうか。
もちろん最初はビビッドにも感じるのですが、着用を続ける事により、グリーンが褪せて来るのもこのジャケットの楽しみかもしれません。
□生地 縫製の工夫
縫製も特徴的だったのがチェーンステッチで作られたチンストラップ仕様の台襟です。ここの工程は専務とも頭を悩ませて居たのですが戦友でも有るWorkersの舘野さんに相談をしたら何と2年前にPaydayを元ネタに作った時にラッパを作成したとの事。
『全然TCBで使ってくれたら良いよ』
との言葉に甘えさせて頂いたのと、PaydayとDuck Headの台襟の互換性が有る事から学べる事は、私たちがデザインだと思ってた部分が実は製造業観点で考えられたミシンの都合から生まれた副産物の証明だとも言えます。
TCBではカバーオールを作る際、Vintageより少しだけ着丈を短くして上下デニムでもバランスを取りやすくしています。ラグランスリーブなのでジャストで着用しても窮屈感が無く、腕の可動域も広いのが特徴です。
□サイズに関して
基本的なサイズ感はTCBの定番カバーオールであるCathartt Chore Coatと合わせて作成しています。デニムジャケットの比較となるとサイズ感の好み次第で、1~2サイズダウンをお勧めします。
ブラウンヒッコリーを元に別注で生地を作りました。
あの生地を作るうえで、一番の壁になったのが
「ミニマム」という現実でした。
通常のデニムであれば、経糸と緯糸をそれぞれ経済ロット分仕込めば生産が可能です。でも、ブラウンヒッコリーは違います。
ブラウンの糸とインディゴの糸。
経糸だけでも単純計算で倍。
ミニマムの壁も、その分高くなります。
正直に言えば、少し覚悟のいる挑戦でした。
けれど、前回は結果的に足りなかった。
再生産を望む声も、
想像以上に多く届きました。
だから今回、もう一度この生地と向き合うことにしました。
ベースに選んだのはCat Head。
501系のアイテムでは
生地を横展開することに、
どこかタブー意識がありました。
でも、ストアブランド系のカバーオールを眺めていると、
「もしかすると、デニムやヒッコリーは昔から横断的に使われていたのかもしれない」そんな妄想が、頭をよぎったのです。
結果的に、前回のブラウンヒッコリーを
すでに持っている方にももう一度手に取ってもらえる
“言い訳”もできました(笑)。
Cat Head Brown Tabby Stripe。
そんな名前で今回も静かに送り出します。
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昨年の後半からTCBでは、
さまざまな職業やシーンのために生まれてきたカバーオールを、
“用途の物語”ごとに比べながら選んでもらえるよう、
ラインナップを少しずつ整えてきました。
そして、その旅は今年もまだ終わりません。
今回のベースとなるジャケットは Cat Head。
素材には、ありそうでこれまで作ってこなかった、
インディゴ×生成りのベーシックなヒッコリーストライプを採用しています。
実際に袖を通していただくと、
ヒッコリーがどれほど汚れを目立たせにくく、
日々の中でどれだけ頼れる素材か、
きっと体感してもらえると思います。
シンプルな縦のストライプは、
視覚的にもすっきりと映り、
着こなし全体を軽やかに見せてくれます。
当時は、ただ「必要」だった機能。
汚れを隠すために選ばれた柄や素材が、
時代を越えて、いつの間にか「美しさ」になっている。
そんな偶然の積み重ねが、
結果としてデザインになっているところに、
ワークウェアという服の、
変わらない魅力があるのだと思います。
□元ネタとの出会い
春に向けて新作を作りたいなと思っていたカバーオール。
元ネタ探しの旅は去年の早い時期から始めてはいました。
徐々に作りたいターゲットは絞れてはきてたのに実際のターゲットには中々出会えず。そんな中、ちょっとした雑談の中でいつも同じ部屋で働いてるRyo君に
『1930'sのダックヘッドのカバーオールが出て来たら可愛いから作りたいな』って軽く話しました。
すると、
『オランダに住んでる時に買ったのを今は親父にプレゼントして持ってますよ』との事。
凄い偶然が有る物だと、そのVintageをターゲットにしたい旨を伝えると快く了承を頂きプロジェクトはスタートしました。
□ディテールへのこだわり
カバーオールを語る時には私は何度も書きますが1930年代の特徴的な左胸のデザインが大好きです。過去に作成したBlack Bear 。Strong Hold。 Boss of the road 程では無いものの今回も左右非対称のデザインが特徴です。
1番の惹かれたポイントは愛くるしい少しファニーなアヒルの顔でした。
元々Vintageのロゴでの動物物は大好きで
Boss of The Roadのブルドッグ
Can't Bust'emのニワトリ
Black Bearのクマ
Finksのブタ
等、並べるとキリが無いですが魅力的なポイントです。
この雰囲気を再現するために何度も描き直しして貰いながら元ネタのファニー感を猫に変更して再現しました。
結果このタグの猫が素晴らしく作れた為、胸の2本爪のドットボタンや袖のドーム型のタックボタンもVintageの雰囲気を再現しつつ可愛く仕上がりました。
前立てのボタンにはVintage同様の梨地加工されたボタンの表情を再現しています。ザラザラした触感が滑りにくく脱着をしやすい工夫となっています。この辺りもデザインでは無く機能性を求めた結果のテクスチャーになってるんだと思います。
もう一つの魅力的に感じたのは
バータックとボタンホールのグリーンでしょうか。
バータックがカラフルなvintageは多数あり、TCBでも楽しみながら見た事有る色を使ってみたり有りそうで無さそうな色を採用してみたりしてバータックの色を楽しんできました。ただボタンホールがカラフルなのは今思い出せるのはDuck headとOshkoshくらいでしょうか。
もちろん最初はビビッドにも感じるのですが、着用を続ける事により、グリーンが褪せて来るのもこのジャケットの楽しみかもしれません。
□生地 縫製の工夫
縫製も特徴的だったのがチェーンステッチで作られたチンストラップ仕様の台襟です。ここの工程は専務とも頭を悩ませて居たのですが戦友でも有るWorkersの舘野さんに相談をしたら何と2年前にPaydayを元ネタに作った時にラッパを作成したとの事。
『全然TCBで使ってくれたら良いよ』
との言葉に甘えさせて頂いたのと、PaydayとDuck Headの台襟の互換性が有る事から学べる事は、私たちがデザインだと思ってた部分が実は製造業観点で考えられたミシンの都合から生まれた副産物の証明だとも言えます。
TCBではカバーオールを作る際、Vintageより少しだけ着丈を短くして上下デニムでもバランスを取りやすくしています。ラグランスリーブなのでジャストで着用しても窮屈感が無く、腕の可動域も広いのが特徴です。
□サイズに関して
基本的なサイズ感はTCBの定番カバーオールであるCathartt Chore Coatと合わせて作成しています。デニムジャケットの比較となるとサイズ感の好み次第で、1~2サイズダウンをお勧めします。













