Item
XX DEVELOPMENT SURE'S 50's Snow pattern Full Zip Sweatshirt
「今年も雪柄ありますか?」って嬉しいリクエストありがとうございます。
おかげさまで、今年も雪柄のスウェットシャツを作ることが出来ました。前作のページを読んでみると無理して作ったSURE ZIPに本気さを感じます。紹介文も良く書けていて、これを超えていくのは相当だなぁと思ったりして。笑
それでも、毎年 ”Best"と思えるものをお届したいので、アップデートをいくつかかけました。井上くんが言ってた「憧れの回収」って僕にとっては、こういう事なんだと思う。そして、みんなの「憧れの回収」に応えることができたら嬉しいです。
アップデートの詳細
Midnight
ミッドナイトのボディーカラーはビンテージから、ターゲットを決めてまだ色が残っている感じをリクエスト。もちろん、フィーリングダイで染めています。(AWESOMEシリーズのMidnightと同色です)
きっとオリジナルはブラックを狙っているんだろうけど、デッドストックで見つかったら、これくらいの色目....かも知れない。
LemonyとVtg RED
Awesomeシリーズを検討してたら、雪柄の話になって... ヴィンテージの雪柄にランタグの Lemony を乗せたらベストマッチ!こっちはどうだ?ってRN14666ってノーネームの Vtg RED は...最高じゃないか。ビンテージにビンテージを組み合わせるわけだから、そうに決まってるんだけど、大盛り上がり。もう、みんなに内緒にしておこうって決めた。笑
Print Color
23年のスノージップの生産は、バンビがxxdevelopmentでアルバイトを始めた頃と重なります。ジッパーも衿も縫えないけど、袖口リブは縫えました。初めて作った ”売ってる洋服” だから、1枚プレゼントすることにしました。よほど気に入ってくれたのでしょう。まるで、4年間おなじ服を着続けた大学生のスウェットみたいに、1年で仕上げてきました。笑 なじみの良いインクを選んだのですが、その分強度は無いわけで。ちょっと色落ちが早かった。今年はみんなのお気に入りに耐えられるように、インクの強度を上げました。
型紙や、生地の設計、ファスナーは前作からの変更はありません。
以下、23年の説明ですが、良く書けていますのでそのまま残しておきます。笑
それでは、どうぞよろしくお願いします。
生地はAWESOME #10
シュアーのスウェット、オーサムシリーズの裏糸だけを変えて少しライトにしました。7番手から10番手への変更です。(つまりコーンヘッドはオーサム7です) 元々スノーパターンのスウェットは無名ブランド製。ブランドタグなんてとっくに無くなってる。笑( いつかどっかで見たタグは、”Sports Wear of Quality”ってマイナー感満載です) 作りは凝ったことするのに、素材はリッチとは呼べないところがシュールでナイスです。
BEST & SURE
そして、今回のメインです。ビンテージには“BEST”ってジップが付いていました。今は無きベストジッパー。自分でBESTって言っちゃう所がいい。GOODじゃダメで、EXCELLENT はきっと長すぎたんだろう。作ってくれたのはWALDES ZIPPER社 (三重県にあります) それでね、ピンロック式の引手にSUREの刻印。SとEはそのまま使って、BからRを作ってUは全体から想像して。サイドラインももちろん採用。テープと歯務の組み合わせも細いコットンテープで特注。とてもコストがかかっているのに、フロントステッチの出来上がりはナードを目指すってところが男前です。70年前のプロダクトへのオマージュを込めて、“SURE” ZIPPER を作りました。(正直これはやりたい放題のレベルです。笑)
再現出来たプリント版 (*このあとDEEPな展開が続きます。笑)
実物があるからそのままで版下出来るじゃん。とはいかない想像どおりの展開。生地が縮めば、プリントのタテは縮んでいるんだよね。それで衿は反対に伸びてるんだ。おまけにサイズ展開もあるし、コピペ、拡大縮小じゃできないね。柄ひとつ増やさないと。そこで柄組師の登場です。こんな人がいるのもギフならではかなぁ?と思いながら、さっきの話をリクエスト。そしたらさ、答えは「コーナーの三角がルーズすぎる。上手じゃない」って言うの。(柄組は一番小さなピースの連続を正確に並べるのが仕事)なんだから、そうなんだろうね。「そのままお願いします」ってリクエストしたら、「まさか、これもって言わないよね?」って聞かれたから、「そう、それも」って答えました。だから、柄の角はつぶれてるし、ずれてるの。ビンテージはきっと手書きで柄組してた時代。途中まで書いて柄繋がんないから、んんんーってしたのをうまく再現できました。笑 プリントは水性インクです。ミッドナイトには、ブラックとレッド。レモニーとビンテージレッドにはブルーとレッドでプリントしました。洗濯したらグッと雰囲気が出てくるのを期待しています。
気になる着丈
もしかして気にしてるのは僕だけだったら、ごめんなさい。笑 見つかるビンテージは大体着丈がちんちくりん。袖も細かったりしてね。もちろん縮んでいるんだろうから、元を想像して大きくするんだけど、スノーパターンはこういうものだってバランスがあると思う。これは絵画の修復とか、歴史的建造物の再建に似ていて、僕はこんなアレンジをしてみました。って言うのはどうも違って。当時の設計図は手に入らないから、新品からヨレヨレのビンテージになるまでのストーリーを想像することがとても楽しいです。「みんなの着やすい着丈にしました」というのは浅はかな気がしてる。みんなの見た目より、本物感。スノーパターンのだけのバランス感が大切です。
...とはいうものの、気になる着丈。笑 オーサムシリーズより4センチ短く、身幅もすこしゆとりを減らしました。そしてベストな着丈感には袖丈も重要。短くしてあります。こう書くとどのサイズがいいのか分からなくなりそうなので、つまり、「オーサムシリーズがピチピチでない限りは、同じサイズ選びでOK。スノーパターン独特のバランス感を楽しんで!」とオススメさせてください。
気になる衿
もしかしてじゃない。きっと気にしているのは僕だけです。笑 最近、想像力のレベルが上がりました。着丈は縮むって話だったんだけど、衿は逆。スウェット生地は洗濯で縮みます。が、これは生地だけの話で、服になると話が違ってくる。縮むって話が、伸びるって全く逆の話になるの。特に衿はね、横にガンガン伸びる。おまけに縦にも伸びるのよ。そうじゃないと、図面の辻褄が合わないの。プリント部分の前ヨークと後ヨークは肩を基準にすると、同じ丈と幅で出来ているのに、前の衿は下がってる。一緒にヨーク位置も下がってるんだ。これを実寸法で解釈すると、間違うね。伸びる前を想像して設計するんだ。出来上がったのは見たことないバランス感。いまどき、伸びないように出来てます、ってのはあっても、伸びたらいい感じって言うレアな話。設計図に立体感を持ち込まず、平面で。着たら伸びるからって、オールドスクールなアプローチは何度もテストをして完成させました。
PATTERN :Snow Zip ’23
FABLIC : AWESOME FLEECE No.10 13.5oz (100% Cotton)
STITCH : Double Needle cover stitch. (U.S. gauge)
THREAD : Cotton (Specially dyed for SURE MFG)
COLOR : Feeling Dye
SIZE : S.M.L.XL.XXL
PRICE : 28,600 JPY (tax in)
おかげさまで、今年も雪柄のスウェットシャツを作ることが出来ました。前作のページを読んでみると無理して作ったSURE ZIPに本気さを感じます。紹介文も良く書けていて、これを超えていくのは相当だなぁと思ったりして。笑
それでも、毎年 ”Best"と思えるものをお届したいので、アップデートをいくつかかけました。井上くんが言ってた「憧れの回収」って僕にとっては、こういう事なんだと思う。そして、みんなの「憧れの回収」に応えることができたら嬉しいです。
アップデートの詳細
Midnight
ミッドナイトのボディーカラーはビンテージから、ターゲットを決めてまだ色が残っている感じをリクエスト。もちろん、フィーリングダイで染めています。(AWESOMEシリーズのMidnightと同色です)
きっとオリジナルはブラックを狙っているんだろうけど、デッドストックで見つかったら、これくらいの色目....かも知れない。
LemonyとVtg RED
Awesomeシリーズを検討してたら、雪柄の話になって... ヴィンテージの雪柄にランタグの Lemony を乗せたらベストマッチ!こっちはどうだ?ってRN14666ってノーネームの Vtg RED は...最高じゃないか。ビンテージにビンテージを組み合わせるわけだから、そうに決まってるんだけど、大盛り上がり。もう、みんなに内緒にしておこうって決めた。笑
Print Color
23年のスノージップの生産は、バンビがxxdevelopmentでアルバイトを始めた頃と重なります。ジッパーも衿も縫えないけど、袖口リブは縫えました。初めて作った ”売ってる洋服” だから、1枚プレゼントすることにしました。よほど気に入ってくれたのでしょう。まるで、4年間おなじ服を着続けた大学生のスウェットみたいに、1年で仕上げてきました。笑 なじみの良いインクを選んだのですが、その分強度は無いわけで。ちょっと色落ちが早かった。今年はみんなのお気に入りに耐えられるように、インクの強度を上げました。
型紙や、生地の設計、ファスナーは前作からの変更はありません。
以下、23年の説明ですが、良く書けていますのでそのまま残しておきます。笑
それでは、どうぞよろしくお願いします。
生地はAWESOME #10
シュアーのスウェット、オーサムシリーズの裏糸だけを変えて少しライトにしました。7番手から10番手への変更です。(つまりコーンヘッドはオーサム7です) 元々スノーパターンのスウェットは無名ブランド製。ブランドタグなんてとっくに無くなってる。笑( いつかどっかで見たタグは、”Sports Wear of Quality”ってマイナー感満載です) 作りは凝ったことするのに、素材はリッチとは呼べないところがシュールでナイスです。
BEST & SURE
そして、今回のメインです。ビンテージには“BEST”ってジップが付いていました。今は無きベストジッパー。自分でBESTって言っちゃう所がいい。GOODじゃダメで、EXCELLENT はきっと長すぎたんだろう。作ってくれたのはWALDES ZIPPER社 (三重県にあります) それでね、ピンロック式の引手にSUREの刻印。SとEはそのまま使って、BからRを作ってUは全体から想像して。サイドラインももちろん採用。テープと歯務の組み合わせも細いコットンテープで特注。とてもコストがかかっているのに、フロントステッチの出来上がりはナードを目指すってところが男前です。70年前のプロダクトへのオマージュを込めて、“SURE” ZIPPER を作りました。(正直これはやりたい放題のレベルです。笑)
再現出来たプリント版 (*このあとDEEPな展開が続きます。笑)
実物があるからそのままで版下出来るじゃん。とはいかない想像どおりの展開。生地が縮めば、プリントのタテは縮んでいるんだよね。それで衿は反対に伸びてるんだ。おまけにサイズ展開もあるし、コピペ、拡大縮小じゃできないね。柄ひとつ増やさないと。そこで柄組師の登場です。こんな人がいるのもギフならではかなぁ?と思いながら、さっきの話をリクエスト。そしたらさ、答えは「コーナーの三角がルーズすぎる。上手じゃない」って言うの。(柄組は一番小さなピースの連続を正確に並べるのが仕事)なんだから、そうなんだろうね。「そのままお願いします」ってリクエストしたら、「まさか、これもって言わないよね?」って聞かれたから、「そう、それも」って答えました。だから、柄の角はつぶれてるし、ずれてるの。ビンテージはきっと手書きで柄組してた時代。途中まで書いて柄繋がんないから、んんんーってしたのをうまく再現できました。笑 プリントは水性インクです。ミッドナイトには、ブラックとレッド。レモニーとビンテージレッドにはブルーとレッドでプリントしました。洗濯したらグッと雰囲気が出てくるのを期待しています。
気になる着丈
もしかして気にしてるのは僕だけだったら、ごめんなさい。笑 見つかるビンテージは大体着丈がちんちくりん。袖も細かったりしてね。もちろん縮んでいるんだろうから、元を想像して大きくするんだけど、スノーパターンはこういうものだってバランスがあると思う。これは絵画の修復とか、歴史的建造物の再建に似ていて、僕はこんなアレンジをしてみました。って言うのはどうも違って。当時の設計図は手に入らないから、新品からヨレヨレのビンテージになるまでのストーリーを想像することがとても楽しいです。「みんなの着やすい着丈にしました」というのは浅はかな気がしてる。みんなの見た目より、本物感。スノーパターンのだけのバランス感が大切です。
...とはいうものの、気になる着丈。笑 オーサムシリーズより4センチ短く、身幅もすこしゆとりを減らしました。そしてベストな着丈感には袖丈も重要。短くしてあります。こう書くとどのサイズがいいのか分からなくなりそうなので、つまり、「オーサムシリーズがピチピチでない限りは、同じサイズ選びでOK。スノーパターン独特のバランス感を楽しんで!」とオススメさせてください。
気になる衿
もしかしてじゃない。きっと気にしているのは僕だけです。笑 最近、想像力のレベルが上がりました。着丈は縮むって話だったんだけど、衿は逆。スウェット生地は洗濯で縮みます。が、これは生地だけの話で、服になると話が違ってくる。縮むって話が、伸びるって全く逆の話になるの。特に衿はね、横にガンガン伸びる。おまけに縦にも伸びるのよ。そうじゃないと、図面の辻褄が合わないの。プリント部分の前ヨークと後ヨークは肩を基準にすると、同じ丈と幅で出来ているのに、前の衿は下がってる。一緒にヨーク位置も下がってるんだ。これを実寸法で解釈すると、間違うね。伸びる前を想像して設計するんだ。出来上がったのは見たことないバランス感。いまどき、伸びないように出来てます、ってのはあっても、伸びたらいい感じって言うレアな話。設計図に立体感を持ち込まず、平面で。着たら伸びるからって、オールドスクールなアプローチは何度もテストをして完成させました。
PATTERN :Snow Zip ’23
FABLIC : AWESOME FLEECE No.10 13.5oz (100% Cotton)
STITCH : Double Needle cover stitch. (U.S. gauge)
THREAD : Cotton (Specially dyed for SURE MFG)
COLOR : Feeling Dye
SIZE : S.M.L.XL.XXL
PRICE : 28,600 JPY (tax in)