Item
THE BOSE MARK BD THERMAL for SURE-MAN
ひとりで縫ってきたボーズサーマルは、いよいよ最後です。再販の度に売り切れが早く、みんなの分をひとりで縫うなんて...ちょっと無謀なチャレンジだったのかな?と思ったりしますが、全然売れなくても寂しい訳で...
これまでご注文をくれた皆様ありがとうございます。そして、未だ買えてない!って方は是非、この機会にご注文ください。
9月23日午後8時から販売を開始します。
生地を使い切りましたので、こちらで最終の掲示となります。どうぞよろしくお願いします。
*Mサイズは両色ともにソールド。オフホワイトのSサイズは現在掲示中の在庫のみとなっております。
*ちょっと写真が間に合ってませんが、ソーイングボーイズのIGLIVEでご確認いただければ幸いです。
SEWING BOYS EP 252
わたしのたわし
— THE BOSE MARK BD THERMAL for SURE-MAN
1960年代のサーマル。
首からほぼ水平のショルダーラインにアームホールをつけて、人の体に沿う気なんてさらさらなくて、着たら勝手に伸びて、ほら、馴染んでいく。この“気を利かせない感じ”が、らしさを生んでてナイスだと思う。
それでさ、たぶんこの時代のメインテーマはネックラインだったんだろうね。
パックにしたときに、きれいに丸く、円を描いて見えるようになってる。
吊るさなくても売れる理由は、あのネックの美しさだったんじゃないかな。
だから、僕たちも再現してみた。
肩と首の関係なんて、思いっきり無視して。笑
でも、なんか……すごく、いいのができたんだ。
生地の話
— BDで、裏も。
ネックラインの形が決まったとき、
「じゃあ、どんな生地でいこうか?」ってなった。
ふと頭に浮かんだのは、SURE TEEで使ってる“BD糸”だった。
ガサガサしてて、ちょっとクセがあるけど、なぜかみんな好きになってくれるあの糸。
あれでサーマルをつくったら、絶対たわしだろうなって思った。
でも、それがきっと良い気がした。
で、メープル君(伝説のニッター)に相談してみた。
「サーマル、BDでいけるかな?」
「表だけBDですか?」
「いや、裏も!」
そのときのメープル君の「ええぇ……」って声は、今でも忘れられない。笑
実際、裏もBDってなると編みの難易度はかなり高い。
滑りの悪い糸だし、パターンも複雑だし、編み機に付きっきりで調整が必要で…。
でも、数回のテストを経て、出来上がった編地は本当にナイスだった。
8.5オンスのミディアムクラス。
オールシーズン着られるにはこれくらいがちょうどいいし、肌に当たる面積が少なくて、ずっと着ていたくなる着心地がいいなって思った。毎日シュアーロンティーを着てる僕だけど、まさにそのまま、サーマルになりましたって感じ。
最初は未洗いの状態でお届けするから、
着て、洗って、干して、また着て。
繰り返すうちに、だんだんBD感が出てくる。
そして、“わたしのたわし”になっていく。
とてもナイスだ。笑
縫製の話
— フラットシーマーとボーズくん
サーマルを縫う場合、ミシンの選択肢は最初からひとつだった。
ザ、フラットシーマー。
針が4本、糸が6本、おまけに生地を切りながら縫い進むという、アメリカ生まれのモンスターミシン。
複雑な機構は、お裁縫男子にとって憧れの的なんだ。
見た目もいい。着心地もいい。
仕上がりはまるで“面”になるように縫い合わさって、
肌にストレスがかからない、アンダーウェア向きの理想的な仕様。
なにせ、縫い目がクールだ。笑
でも問題は、使いこなすのがとにかく難しい。
日本にサポートもほぼ無いし、クセも強い。
何年か前、アメリカ製はアメリカで買えばいいと思って、 マイアミから1台輸入してみたことがある。 でも、結局どうにもならなかった。 届いた瞬間は最高だったけど、現実は厳しかった。
僕たちには、足りない何かがあったんだ……。
ちゃんと動かせるのは、ひとりだけ。 そう、MASTER BOZE.
昔から一緒に服づくりをしてきて、ミシンに話しかけるのはBOSEしかいない。
いろんな時間を経て、また同じ場所で向き合えることになった。
「もういっかい、フラットシーマー動かそうよ」って言ったら、彼は変わらず、まっすぐな声で「いいっすねー」と返してくれた。
たぶん、それが全てだった。
きっといいものができる。僕はそう確信していた。
ボーズソーイングの価値観をSUREで継承するには一番いい方法だと思った。
今回のサーマルは、たった一人で縫い上げる。 BOSEの感覚や、感情も込みで、縫いたての空気まで届けたい。
そこに込めたのは、 信頼と、あの日二人で誓ったリベンジの始まりみたいなものかもしれない。
パッケージの話
—僕は君のことが大好きです
あのネックラインを再現したら、
パッケージを作らないわけにはいかない。
小さくたたんで、袋に入れて、完成だ。
BVDのハンサムボーイのように書きたかったが、モデルはBOSEしかいなかった。
まさか、パッケージのデザインに縫ってる本人が載るなんて...笑
僕は何度かトライするうちに面白くなってきて、このままマークにすることにした。 胸に書き書き込んだのは 「THE BOSE MARK of TRUST」 このサーマルにはぴったりのフレーズだと思う。
なれない油性プリントで、実に味のある仕上がりになったけど、team xxdevelopment の今が表れている気がして、気に入っています。
ここまで言うとさ、みんな捨てられなくなるかな?って。 もしも、ちょっと捨てにくいなと思ったら、僕は君のことが大好きです。笑
わたしのたわし
— 最後まで読んでくれてありがとう。
ここまでいろんな話をしてきたけど、 もしかしたら僕はただこれが言いたかっただけかもしれない。
このサーマルを着て、洗って、干して。
季節をまたいで、何度か袖を通して。
だんだん自分の体に馴染んできた頃、
“たわし”って呼んでくれたら、
それが最高の完成形なんじゃないかと思ってる。
格好よさとか、機能性とか、そういうのももちろん大事だけど、“わたしの”って言えるものって、たぶんそれだけじゃできなくって、
時間とか、空気とか、体温とか。
そんなものが少しずつしみ込んで、
SUREのサーマルが“わたしのたわし”になったら、 本当にいいなと思う。
THE BOSE MARK BD THERMAL
気に入ってもらえたらうれしいです。
と、いうわけでシュアーのサーマルシャツをどうぞよろしくお願いします。
つくりはトラディショナルフィット。別にオシャレなんて目指してません。って感じがナイスです。
サーマルはお腹と筋肉と顔面次第。呼吸を止めてジャストで着たり、インナーだったらバレなさそうって、ゆったり着たりは自由でいいと思います。5サイズ展開したのもそんな理由からです。サイズ選びはシュアーTEEと同じでOKだと思います。
カラーはオフホワイトとキナリをご用意しました。
オフホワイト(着るだけでチョットいいひと)
キナリ(どうせすぐ汚すひと)
洗ったら、少し縮むのでサイズチャートに詳細を載せておきました。
ひとりで縫ってるからって、どうか遠慮しないで。
もし気に入ってくれたら、3枚買ってくれてもいいです。
もしも、 売り切れてたら、ごめんなさい。
その時はちょっとだけ待ってて。
こんな日々が続けばいいなと思ってます。
ありがとう。
Pony Boyより
PATTERN : Sure Thermal ’24
FABLIC : HONEYCOME THERMAL 8.4oz (100% USA Cotton)
STITCH : Flatseam
THREAD : Cotton
COLOR : Off White / Kinari (Natural Cotton)
SIZE : S.M.L.XL.XXL
PRICE : 8,800 JPY (tax in)
あ、どうもボーズです。
もしよかったら僕の話も少し聞いてください。
xxdevelopmentに再合流したとき、
「またフラットシーマーを動かす日が来るのかな?」なんて、ちょっとだけ思ってました。でも、まさか本当に来るとは... 動かそうとしたら、ミシンのセッティングはあの頃のまんまで、思わず笑ってしまいました。笑
あの頃は、うまく縫えなくて泣きながら過ごしたこともあったけど、不思議なもんで、手って覚えているんですね。
今回、久しぶりだったけど、
縫い目同士の重なりと、ストレートの伸び。衿バインダーのカーブはテンションと糸調子にこだわって作りました。あの頃よりちょっと上手くなってるかもしれません。裾のロックが ”ピロン” ってしてるのは、僕なりのあいさつ代わりです。
それで、「やりましょう!」とは言ったものの、今じゃシュアーメイトは100万人もいるらしい。笑
ポニーが縫いたてをパッケージして、ボーズマークまで描くって。笑
縫うのは僕一人なので責任重大。大切に作りました。
これからもあなたの一番近くに居させてほしい。
僕にも言わせて。
ALONG BEE WITH YOU.
ハニカムだけに。
合掌。
これまでご注文をくれた皆様ありがとうございます。そして、未だ買えてない!って方は是非、この機会にご注文ください。
9月23日午後8時から販売を開始します。
生地を使い切りましたので、こちらで最終の掲示となります。どうぞよろしくお願いします。
*Mサイズは両色ともにソールド。オフホワイトのSサイズは現在掲示中の在庫のみとなっております。
*ちょっと写真が間に合ってませんが、ソーイングボーイズのIGLIVEでご確認いただければ幸いです。
SEWING BOYS EP 252
わたしのたわし
— THE BOSE MARK BD THERMAL for SURE-MAN
1960年代のサーマル。
首からほぼ水平のショルダーラインにアームホールをつけて、人の体に沿う気なんてさらさらなくて、着たら勝手に伸びて、ほら、馴染んでいく。この“気を利かせない感じ”が、らしさを生んでてナイスだと思う。
それでさ、たぶんこの時代のメインテーマはネックラインだったんだろうね。
パックにしたときに、きれいに丸く、円を描いて見えるようになってる。
吊るさなくても売れる理由は、あのネックの美しさだったんじゃないかな。
だから、僕たちも再現してみた。
肩と首の関係なんて、思いっきり無視して。笑
でも、なんか……すごく、いいのができたんだ。
生地の話
— BDで、裏も。
ネックラインの形が決まったとき、
「じゃあ、どんな生地でいこうか?」ってなった。
ふと頭に浮かんだのは、SURE TEEで使ってる“BD糸”だった。
ガサガサしてて、ちょっとクセがあるけど、なぜかみんな好きになってくれるあの糸。
あれでサーマルをつくったら、絶対たわしだろうなって思った。
でも、それがきっと良い気がした。
で、メープル君(伝説のニッター)に相談してみた。
「サーマル、BDでいけるかな?」
「表だけBDですか?」
「いや、裏も!」
そのときのメープル君の「ええぇ……」って声は、今でも忘れられない。笑
実際、裏もBDってなると編みの難易度はかなり高い。
滑りの悪い糸だし、パターンも複雑だし、編み機に付きっきりで調整が必要で…。
でも、数回のテストを経て、出来上がった編地は本当にナイスだった。
8.5オンスのミディアムクラス。
オールシーズン着られるにはこれくらいがちょうどいいし、肌に当たる面積が少なくて、ずっと着ていたくなる着心地がいいなって思った。毎日シュアーロンティーを着てる僕だけど、まさにそのまま、サーマルになりましたって感じ。
最初は未洗いの状態でお届けするから、
着て、洗って、干して、また着て。
繰り返すうちに、だんだんBD感が出てくる。
そして、“わたしのたわし”になっていく。
とてもナイスだ。笑
縫製の話
— フラットシーマーとボーズくん
サーマルを縫う場合、ミシンの選択肢は最初からひとつだった。
ザ、フラットシーマー。
針が4本、糸が6本、おまけに生地を切りながら縫い進むという、アメリカ生まれのモンスターミシン。
複雑な機構は、お裁縫男子にとって憧れの的なんだ。
見た目もいい。着心地もいい。
仕上がりはまるで“面”になるように縫い合わさって、
肌にストレスがかからない、アンダーウェア向きの理想的な仕様。
なにせ、縫い目がクールだ。笑
でも問題は、使いこなすのがとにかく難しい。
日本にサポートもほぼ無いし、クセも強い。
何年か前、アメリカ製はアメリカで買えばいいと思って、 マイアミから1台輸入してみたことがある。 でも、結局どうにもならなかった。 届いた瞬間は最高だったけど、現実は厳しかった。
僕たちには、足りない何かがあったんだ……。
ちゃんと動かせるのは、ひとりだけ。 そう、MASTER BOZE.
昔から一緒に服づくりをしてきて、ミシンに話しかけるのはBOSEしかいない。
いろんな時間を経て、また同じ場所で向き合えることになった。
「もういっかい、フラットシーマー動かそうよ」って言ったら、彼は変わらず、まっすぐな声で「いいっすねー」と返してくれた。
たぶん、それが全てだった。
きっといいものができる。僕はそう確信していた。
ボーズソーイングの価値観をSUREで継承するには一番いい方法だと思った。
今回のサーマルは、たった一人で縫い上げる。 BOSEの感覚や、感情も込みで、縫いたての空気まで届けたい。
そこに込めたのは、 信頼と、あの日二人で誓ったリベンジの始まりみたいなものかもしれない。
パッケージの話
—僕は君のことが大好きです
あのネックラインを再現したら、
パッケージを作らないわけにはいかない。
小さくたたんで、袋に入れて、完成だ。
BVDのハンサムボーイのように書きたかったが、モデルはBOSEしかいなかった。
まさか、パッケージのデザインに縫ってる本人が載るなんて...笑
僕は何度かトライするうちに面白くなってきて、このままマークにすることにした。 胸に書き書き込んだのは 「THE BOSE MARK of TRUST」 このサーマルにはぴったりのフレーズだと思う。
なれない油性プリントで、実に味のある仕上がりになったけど、team xxdevelopment の今が表れている気がして、気に入っています。
ここまで言うとさ、みんな捨てられなくなるかな?って。 もしも、ちょっと捨てにくいなと思ったら、僕は君のことが大好きです。笑
わたしのたわし
— 最後まで読んでくれてありがとう。
ここまでいろんな話をしてきたけど、 もしかしたら僕はただこれが言いたかっただけかもしれない。
このサーマルを着て、洗って、干して。
季節をまたいで、何度か袖を通して。
だんだん自分の体に馴染んできた頃、
“たわし”って呼んでくれたら、
それが最高の完成形なんじゃないかと思ってる。
格好よさとか、機能性とか、そういうのももちろん大事だけど、“わたしの”って言えるものって、たぶんそれだけじゃできなくって、
時間とか、空気とか、体温とか。
そんなものが少しずつしみ込んで、
SUREのサーマルが“わたしのたわし”になったら、 本当にいいなと思う。
THE BOSE MARK BD THERMAL
気に入ってもらえたらうれしいです。
と、いうわけでシュアーのサーマルシャツをどうぞよろしくお願いします。
つくりはトラディショナルフィット。別にオシャレなんて目指してません。って感じがナイスです。
サーマルはお腹と筋肉と顔面次第。呼吸を止めてジャストで着たり、インナーだったらバレなさそうって、ゆったり着たりは自由でいいと思います。5サイズ展開したのもそんな理由からです。サイズ選びはシュアーTEEと同じでOKだと思います。
カラーはオフホワイトとキナリをご用意しました。
オフホワイト(着るだけでチョットいいひと)
キナリ(どうせすぐ汚すひと)
洗ったら、少し縮むのでサイズチャートに詳細を載せておきました。
ひとりで縫ってるからって、どうか遠慮しないで。
もし気に入ってくれたら、3枚買ってくれてもいいです。
もしも、 売り切れてたら、ごめんなさい。
その時はちょっとだけ待ってて。
こんな日々が続けばいいなと思ってます。
ありがとう。
Pony Boyより
PATTERN : Sure Thermal ’24
FABLIC : HONEYCOME THERMAL 8.4oz (100% USA Cotton)
STITCH : Flatseam
THREAD : Cotton
COLOR : Off White / Kinari (Natural Cotton)
SIZE : S.M.L.XL.XXL
PRICE : 8,800 JPY (tax in)
あ、どうもボーズです。
もしよかったら僕の話も少し聞いてください。
xxdevelopmentに再合流したとき、
「またフラットシーマーを動かす日が来るのかな?」なんて、ちょっとだけ思ってました。でも、まさか本当に来るとは... 動かそうとしたら、ミシンのセッティングはあの頃のまんまで、思わず笑ってしまいました。笑
あの頃は、うまく縫えなくて泣きながら過ごしたこともあったけど、不思議なもんで、手って覚えているんですね。
今回、久しぶりだったけど、
縫い目同士の重なりと、ストレートの伸び。衿バインダーのカーブはテンションと糸調子にこだわって作りました。あの頃よりちょっと上手くなってるかもしれません。裾のロックが ”ピロン” ってしてるのは、僕なりのあいさつ代わりです。
それで、「やりましょう!」とは言ったものの、今じゃシュアーメイトは100万人もいるらしい。笑
ポニーが縫いたてをパッケージして、ボーズマークまで描くって。笑
縫うのは僕一人なので責任重大。大切に作りました。
これからもあなたの一番近くに居させてほしい。
僕にも言わせて。
ALONG BEE WITH YOU.
ハニカムだけに。
合掌。
